若者の街というイメージのある渋谷ですが、渋谷区は住環境としても非常に人気のエリアです。
渋谷区の特徴や、不動産情報、おすすめエリアなどを実際に渋谷に住んでいる人の口コミとともにまとめました。
これから渋谷区へ居住を考えている方はぜひご覧ください。
渋谷区の特徴
渋谷区は「若者の街」「カルチャーの街」というイメージがあります。
確かに渋谷駅を中心とした商店街のイメージは強いですが、渋谷区には次のような特徴もあります。
- 明治神宮などの緑豊かな景観が豊富
- 都市と自然が調和した近代的な街並み
- ハイソな表参道
- 個性的なお店が多い恵比寿
このように渋谷区には若者の街というだけでなく、落ち着いた大人の雰囲気もあります。
まずは渋谷区の人口や生活環境などの基本情報を解説していきます。
渋谷区の人口・世帯平均年収のデータ
渋谷区の基本情報です。
| 人口 | 男性109,921人 女性119,491人 |
| 生産年齢人口率 | 70.54% |
| 高齢化率 | 18.83% |
| 区民平均年収 | 646万円 |
| 区民年収中央値 | 400万円〜500万円 |
渋谷区は「若者のまち」と言われるように、15歳〜65歳の人口が多く、高齢者の人口が少ない街です。
高齢化率は全市区町村の中でも下から10番目以内と、日本有数の若者のまちとなっています。
青山などの高級地を擁していることもあり、区民の年収は高く、全国平均よりも150万円程度高い646万円となっています。
渋谷区の生活環境や利便性、安全性に関する情報
渋谷区は渋谷駅や青山などのファッションのまちというイメージがあります。
しかし代々木公園や明治神宮などの自然も多く残っており、実は住環境として快適です。
渋谷駅には10もの路線が乗り入れており、都心にも神奈川にも埼玉にも近く利便性も抜群です。
渋谷というと治安がよくないイメージがあります。
確かに人口1,000人あたりの刑法犯罪認知件数は約12件と全国ワースト3に入る多さですが、それはあくまでも渋谷駅周辺や道玄坂周辺などです。
渋谷区はエリアによって治安のよいエリアと治安の悪いエリアに分かれており、次のようなエリアは治安がよいと言われています。
- 大山町地区
- 鉢山町地区
- 元代々木町地区
渋谷区の中でも商業施設が少なく閑静な住宅が多いこれらのエリアは犯罪が少なく治安がよくなっています。
渋谷区に住むのであれば、これらの地域に居住するのがおすすめです。
渋谷区の不動産のデータ
渋谷区の戸建て住宅、マンション、賃貸住宅の家賃相場などのデータをご紹介していきます。
新築・中古の戸建平均価格
SUUMOに掲載されている物件によると、渋谷区の中古戸建て住宅の平均価格は8,000万円〜8億円程度となっています。
戸建て住宅は土地の面積の大きさによって価格が大きく異なるので、物件の広さや立地によって価格はかなり異なり、全体的には非常に高額です。
なお、渋谷区の宅地の平均価格は424万6000円/㎡、坪単価は約1,400万円となっています。
建物価格が5,000万円で50㎡の家を建築する場合、2億5,000万円〜3億円程度もの費用が必要です。
新築・中古のマンション平均価格
LIFULL HOME’Sによると渋谷区の新築・中古マンションの平均価格は次の通りです。
| 平均価格 | 平均単価 | |
|---|---|---|
| 新築 | 1億700万円 | 189.9万円 |
| 中古 | 8,829万円 | データなし |
参考：LIFULL HOME’Sが東京23区の新築マンション平均価格を区単位で調査
東京都渋谷区の中古マンション価格相場情報
戸建てであれば3億円程度の予算がないと住宅購入はできませんが、マンションであれば1億円程度の予算で新築まで購入できます。
土地単価が高い渋谷区に住宅を購入するのであれば、マンションを選択するのが現実的でしょう。
家賃相場
LIFULL HOME’Sによると、渋谷区のマンションの家賃相場は次の通りです。
| 間取り | 平均家賃 |
|---|---|
| ワンルーム | 11.77万円 |
| 1K | 11.17万円 |
| 1DK | 15.95万円 |
| 1LDK | 23.23万円 |
| 2K | 13.61万円 |
| 2DK | 18.97万円 |
| 2LDK | 36.91万円 |
| 3LDK | 44.86万円 |
結婚生活を送るのであれば2LDK程度の間取りが必要になります。
渋谷区の場合は40万円前後の家賃がかかるので、渋谷区に住み続けたいのであれば賃貸住宅を借りるよりもマンションを購入してしまった方が金銭的な負担は少なくなるでしょう。
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渋谷区の不動産市場の動向や将来性に関する分析
今後、渋谷区の不動産市場はどのように予測されているのでしょうか？
麗澤大学AIビジネス研究センターの 仙石裕明客員准教授によると、渋谷区の土地価格は過去10年間で+34.6%と大きく上昇しており、人口減少によって地方から都市部への若者人口の流入はさらに増えると予測しています。
人口が流入すれば不動産価格は上昇するため、仙石裕明客員准教授は景気動向、人口推移などから次の3つのシナリオを予想しています。
- グッドシナリオ：10年間で+29.5%
- ノーマルシナリオ：7,580万円：10年間で+13.7%
- バッドシナリオ：5,393万円：10年間で▲19.1%
予想通りに人口流入や景気動向が進捗すれば、今後10年間で13%以上の上昇が見込まれるエリアです。
参考：ダイヤモンド不動産研究所｜東京都渋谷区渋谷の土地価格・相場は？ 今後10年の価格推移も予想！【不動産価格データベース】
渋谷区の不動産は今後も価格上昇が予想されるため、投資としても非常に資産価値の高いエリアだと言えるでしょう。
渋谷区のおすすめエリア
渋谷区に居住する方におすすめエリアは次の通りです。
- 笹塚駅：新宿駅から京王線で約6分。
「フレンテ笹塚」「十号通り商店街」「観音通り商店街」など、買い物が便利 - 幡ヶ谷駅：「幡ヶ谷ゴールデンセンター」「六号通商店街」「西原商店街」など商店街が豊富。
治安もよく閑静な住宅街で代々木上原駅までも徒歩15分程度と近い - 初台駅：京王線で新宿駅から約3分の利便性。
駅を出てすぐに「新国立劇場」がある文化の街。
スーパーが駅近くにあり、「初台商盛会」も商店街もあるため生活に便利 - 代々木上原駅：新宿まで8分、原宿までも4分程度の利便性。
「明治神宮」や「代々木公園」も近いので生活環境がよく、駅直結でスーパーもあるので買い物にも困らない - 恵比寿駅：JRと東京メトロが乗り入れているため都心部の移動に便利。
「恵比寿ガーデンプレイス」「アトレ恵比寿」などの商業施設があり、広尾と代官山の中間なので静か
参考：アットホームTV｜渋谷区に住みたい人必見！コスパよく住める穴場エリアTOP５
渋谷区の住民の口コミなど
実際に渋谷区に住んでいる住民の方の口コミを集めてみました。
- 「徒歩30秒の目の前にセブンイレブンができて利便性が上がった。(50代男性)」
- 「人多すぎ。観光客多すぎ。道が狭い（30代男性)」
- 「便利・自由。のんびりと忙しさのバランスがよい(50代男性)」
- 「服屋がいっぱいある。クレープも美味しい(30代男性)」
生活するには非常に利便性が高い一方、渋谷駅を中心とした居住者以外の人の多さはデメリットだと言えるかもしれません。
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まとめ
渋谷区は渋谷駅を中心として「若者のまち」「治安が悪い」と思われることが多くなっています。
実際に刑法犯罪認知件数は多く、高齢化率も低くなっていますが、恵比寿や青山などの落ち着いたセレブの街から、京王線沿線の閑静な住宅街も存在します。
渋谷区はどのエリアに居住するかによって生活環境が大きく変わります。
買い物を重視するのか、生活環境の静けさを重視するのかなど、自分の希望を決めてから最適なエリアに居住しましょう。
