広瀬武の履歴書(6)高校入学

春、自転車で都立東大和南高等学校に通うことになった。

僕が高校受験した頃は、都立にまだ学区制が残っていて、住んでいた立川は旧第8学区の学校の中から選ぶシステムだった。

8学区トップ校の立川高校は頭が良過ぎてダメ&内申点がそもそも足りなくてダメ。

上から2番目の北多摩高校は頑張れば…というレベルだったが、やはりそもそも内申点が足りない&通っていた中学の隣でさすがに家から近過ぎてなんか嫌でパス。

3番目と4番目は、どんぐりの背比べでどっちでも入れるだろうという偏差値。3番目の昭和高校は私服で自由な校風が良さそうだったが、都会に憧れる多摩っ子としては、立川から青梅線に乗って東中神まで下るのがどうしても嫌でパス。

結果、消去法で4番目の東大和南高校に。

家から立川通りに出て、立川通りとぶつかる始点から芋窪街道を延々と20分程。西武拝島線の線路の下を通るトンネルを高速でくぐると玉川上水駅。そこからは割と近く、大きな東大和南公園を過ぎると到着。
大人になった今ではしんどいかもしれないが、青春真っ只中の当時はちょうど良い距離感で通学は全く苦ではなかった。雨や雪の日は辛かったが。

 

人生は常に楽しいが、自分の人生を振り返った時、人生で一番楽しかった時代はいつか?と問われたとしたら、それは間違いなく高校時代だ。
何故なら、悩みという悩みがゼロだったから。

勿論その後の人生も楽しいし、最愛の妻と結婚し子供にも恵まれて幸せなのだが、大学時代以降は人知れず親のことで悩んだり、楽しい分から差し引くマイナス分が大きいため、本当の自分、純粋無垢で腹の底から笑顔になれた本当の自分は、恐らく高校に置いてきてしまった。

近くのスーパーでバナナを買って皆で食べて、バナナの皮を廊下に置いておくと、バナナの皮を踏んだ人は本当に滑って転ぶのか実験してみたり(実際に転んでとても怒られた)、カセットコンロを学校に持ち込み昼休みに鍋をしたりと、毎日が夏休み状態だった。

ただ、悩みという悩みはゼロなものの、強いて言えば恋愛事情だけが悩みの種で(圧倒的に自分が悪いのだが)、男と女の諸々は何かと大変で、惚れた腫れたは一種の事故だなということを、この3年間で悟った。

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